なつおの部屋 携帯資料室

幾何公差
 製図・加工に必要な幾何公差の説明になります。

種類

 1 真直度 2 平面度 3 真円度 4 円筒度 

 5 線の輪郭度 6 面の輪郭度 7 平行度 

 8 直角度 9 傾斜度 10 位置度

 11 同軸度及び同心度公差 12 対称度 

 13 円周振れ公差 14 全振れ公差 

説明

 1   真直度  記号:−   
公差域の定義
  公差域が示す数値の前に、記号φがついている場合には、この公差域は直径 t の円筒の中の領域である。 
図示例と解釈
  円筒の直径を示す寸法に公差記入枠が結ばれている場合には、その円筒の軸線は、直径0.08mmの円筒内になければならない。 
   公差域の定義2
  特に軸対象物の形体については、その軸線を含む平面上におけるものである。
 図示例と解釈1
  指示線の矢で示す円筒上の任意の母線、その円筒の軸線を含む平面内において、0.1oだけ離れた二つの平行な直線の間になければいけない。
図示例と解釈2
  指示線の矢で示す円筒面の任意の母線上で、任意に選んだ100oの部分は、軸線を含む平面内において、0.1oだけ離れた二つの平行な直線の間になければならない。
  
2 平面度 記号  
 公差域の定義
    公差域は、t だけ離れた二つの平行な面の間に挟まれた領域である。
図示例と解釈
   この表面は、0.08oだけ離れた二つの平行な平面の間になければならない。
  
  3  真円度  
 公差域の定義
   公差域は、軸線に垂直な切断面に対して t で指定された同心円の間の領域である。
 図示例と解
  指示線の矢で示した任意の断面が、半径0.1の差をも同心の二つの円の中間部に入っていなければならない。
  
4 円筒度 記号: 
公差域の定義  
  公差域は、半径が t の差をもつ同軸の二つの円筒の間の空間である。
図示例と解釈  
  指示線の矢で示した円筒面が、半径0.1oの差をもつ二つの同軸の円筒の間の空間に入っていなければならない。
  
5 線の輪郭度 記号: 
公差域の定義
(データム無場合)
  公差域は、直径 t の各円の二つの包絡線によって規制され、それらの円の中心は理論的に正確な幾何学形状をもつ線上に位置する。
図示例と解釈  
  指示された方向における投影面に平行な各断面において、実際の(再現した)輪郭線は直径0.04oの、そしてそれらの円の中心は理想的な幾何学形状をもつ線上に位置する円の二つの包絡線の間になければならない。
  
  6  面の輪郭度 記号:
公差域の定義
(データム無場合
  公差域は、直径 t の各球の二つの包絡線によって規制され、それらの球の中心は理論的に正確な幾何学形状をもつ線上に位置する。
 図示例と解
  実際の(再現した)表面は直径0.02oの、それらの球の中心が理論的に正確な幾何学形状をもつ表面上に位置する各球の二つの包絡面の間になければならない。
データム有る場合の図示例と解釈
  実際の(再現した)表面は直径0.02oの、それらの球の二つの等間隔の包絡面の間にあり、その球の中心はデータムAに関して理論的な幾何学形状を持つ表面上に位置する。
  
 7  平行度 記号:
 公差域の定義  
  公差域はデータムの平面に平行で、互いに t だけ離れた二つの平行な平面の間に挟まれた領域である。
図示例と解釈  
  指示線の矢印で示す軸線は、データム平面Aに平行で、かつ指示線の矢の方向に0.01oだけ離れた二つの平面の間になければならない。
  公差域の定義2  
  公差値の前にφがある場合の公差域は、データムに平行な直径 t の円筒によって規制される。
 図示例と解釈  
  データム軸線Aに平行な直径0.02の円筒公差値の中になければならない。
  
 8 直角度 記号: 
公差域の定義  
  公差の示す数値の前に記号φがついている場合には、この公差域は、データム平面に垂直な直径 t の円筒の中の領域である。
図示例とその解釈
  指示線の矢で示す円筒の軸線は、データム平面Bに垂直な直径0.01oの円筒内になければならない。
公差域の定義
  公差の示す数値の前に記号φがついていない場合
指示方法
及び定義
  実際の円筒の軸線は、0.01だけ離れ、データム平面Bに直角かつ指示線の矢の方向の平行二平面の間になければならない。
  
 9 傾斜度 記号: 
  公差域の定義  
  公差値にφが無い場合

 一平面に投影された公差域は、データム平面に対して指定された角度に傾き、t だけ離れた二つの平行な直線の間に挟まれた領域である
図示例と解釈  
  指示線の矢で示す円筒の軸線は、データム平面に対して理論的に80°傾斜し、指示線の矢の方向に、0.08oだけ離れた二つの平行な平面の間になければならない。
公差域の定義2
  公差値に記号φがついた場合

 公差域は直径 t の円筒によって規制される。円筒公差域は一つのデータムに平行で、データムAに対して指定された角度で傾いている。
図面例と解釈
  実際に再現した軸線は、データムBに対して平行で、データム平面Aに対して、理論的に正確に80度傾いた直径0.08の円筒公差域の中に入らなければならない。
     
 10 位置度 記号: 
公差域の定  
  厚みが無い場合(2次元)

 公差域は、対象としている点の理論的に正確な位置を中心とする直径 t の円の中又は球の中の領域である。
図示例と解釈  
  指示線の矢で示した点は、データム直線Aから50o、データムBから120o離れた真位置を中心とする直径0.03oの円の中になければならない。
公差域の定義

公差値にφがある場合
 
   ※以降は通常通り厚みがある場合を示す。

 公差域は直径 t の円筒によって規制される。その軸線はデータムC、A及びBによって理論的な正確な寸法によって位置づけられる。
指示方法及び説明
  実際の(再現した)軸線は、その穴の軸線がデータムC、A及びBに関して、理論的に正確な位置にある直径0.03の円筒公差域の中になければならない。
公差域の定義2

公差値にφが無い場合
   公差数値にφが無い場合の説明になります。

 公差域は、それぞれ距離 t1 及び t2 だけ離れ、その軸線に関して対称な2対の平行二平面によって規制される。その軸線は、それぞれデータムA、B及びCによって理論的に正確な寸法によって位置づけされる。公差は、データムに関して互いに直角な二方向で指示される。
指示方法
及び説明
  実際の軸線は、上下方向に0.1(t1)、左右方向に0.3(t2)だけ離れ、それぞれ直角な個々の2対の平行二平面の間になければならない。平行二平面の各対は、データム系に対して正しい位置に置かれる。
  
11  同軸度公差又は同心度公差 記号:
公差域の定義  
  公差域は、基準軸線と同軸のφt の円筒内部の空間である。
図示例と解釈  
  指示線の矢で示した円筒の同軸は、データムAと同軸の直径0.1oの円筒内部になければならない。
     
 12 対称度 記号: 
公差域の定義  
  公差域は、t だけ離れ、データムに関して中心平面に対称な平行二平面によって規制される。
図示例と解釈  
  実際の(再現した)中心平面は、データム中心平面Aに対称な0.08oだけ離れた平行二平面の間になければならない。
     
 13 円周振れ公差 記号: 
公差域の定義  
  公差域は、半径が t だけ離れ、データム軸直線に一致する同軸の二つの円の軸線に直角な任意の横断面内に規制される。
図示例と解釈
  指示線の矢で示す任意の箇所にインジケータを当て、データム軸線に関して、対象物を1回転させたとき、インジケータの読みの最大値が0.1oの間に入っていなければならない。
     
 14 全振れ公差 記号: 
公差域の定義
  公差域は、t だけ離れ、その軸線はデータムに一致した二つの同軸円筒によって規制される。
図示例と解釈
  指示線の矢で示す表面は0.1の半径差で、その軸線が共通データム軸直線A-Bに一致する同軸の二つの円筒の間になければならない。

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